こんにちは、えびまよシャンプーです。
物事を詰め込むのは日本人の特徴で、時間が少しでも余っている人間がいればやらなくても良いような仕事を詰め込み、ゆったりするはずの旅行でもスケジュールを目いっぱい詰め込みます。
定着した詰め込み
これは、詰め込むこと自体が正義という信念が私たちに染みついているからであると私は考えています。
最近良く耳にすることで、分かりやすい例が食品ロスの問題です。飲み会とかで3010運動と称して、乾杯後30分間とお開き後10分間は料理を楽しむように促すもので、これにより料理が余らないようにするというのが狙いらしいです。
しかし、これは目的と手段が逆になっているような気がするのです。本来は食べれる分だけ料理を注文するというのが理想です。また、仮にたまたま料理が余ったとしても、みんな食べ過ぎで胸やけがしているなら「無理に食べなくても良いのでは?というのが正直なところです。むしろ、食べ過ぎは体に悪いだけですから。。
なので、本来は「ちゃんと食べれる分だけ注文しましょう」運動にするべきです。
極端な話、3010運動はちゃんと食品ロスが減ったという結果をデータで見せたいだけという感じがします。そればかりか、「いっぱい食べてもらい消費を増やして!」という魂胆さえ見え隠れしています。
しかし、こういう矛盾に疑問を抱けないほど我々は詰め込み文化に毒されています。
仕事について
前置きが長くなりましたが、詰め込みが顕著な例として仕事への意識が挙げられます。
会社の指示だから仕方ないですが、質より量という風潮の場所はかなり多いと思います。下のような問題も、どれかは当てはまると思うんです。
・お昼休みもご飯を食べつつ、資料チェック&電話
・久しぶりに仕事が落ち着いたけど、後々忙しくなるから細かい仕事を残業で処理
・休みだけど予定は無いから、家で数時間だけデスクワーク
こういうのをついついやっちゃうのが日本人で、ちょっとした隙間にどんどん物事を詰め込んでいきます。
最もこういうのをやらなきゃいけない空気を出してくる会社はどうかと思います。日大アメフト部と同様、入部前の段階で見極めるのが大事です。
消費者の感覚
また、仕事に関しては消費者にも、ちょっとのズレも許さないという長年染みついた意識があります。
MADE IN JAPANという、安心感を求め続けるという心の現れかと思いますが、これが厳しい勤務体制を作り出す一端になっているようにも思えます。
例えば、AIの進歩により仕事が楽になったり、ベーシックインカムが支給されるようになるという話題を良く聞きますが、仮にエラーが続出したりしたら、日本の消費者はこれを許さないと思うんです。ちょっと厳しすぎるというレベル。
もちろん、人命に関わるレベルのミスはケアしていかなければいけないですが、どうでも良いようなちょっとした誤作動には寛容になるべきだと思うんです。
先発ピッチャーもすべての打者に対して全力で投げていたら試合を完成出来ません。四番打者には一発を警戒して投げますが、下位打線に神経を使いすぎるのは疲れます。
要するに、ペース配分を考えながら完投することが大事なんです。
AIのような未来の技術について「いきなり私たちの生活を豊かにする物」と考えている人は想像以上に多いのですが、新しいサービスは様々な失敗を乗り越えて成しえる物なので、開発段階のエラーは免れることは出来ません。
開発段階である程度寛容にならなければ、大きな変化は訪れないと思うんです。
身近な例として、仮想通貨は様々な問題を発生させながら育っています。
しかし、仮想通貨に興味を持っているのは、まだまだごく一部の人たちです。
また、ハッキング被害が出たりすると、全部売って手仕舞いなんていう判断がよく行われます。
正直、いまだかつてない技術なら、この手の問題が発生するのは当然のことだと思うんです。
人命に関わるレベルの買い方は出来ませんが、バランスよく付き合って行くことが大事だと思います。もちろん、今後どうなるかまったく分からないので、あくまで仮想通貨は自己責任ですが。。
徐々にものを増やさない!
ここまでは、日本特有の、ものが増えやすい体質について説明しましたが、ここからは日常の中で徐々に詰めこまれて、いつの間にかものでいっぱいになっていく要因ついて紹介します。
①買い物
一番身近な例です。スーパーの特売やデパートのバーゲンではついつい買い物カゴいっぱいにものを買ってしまいます。
②飲み会
久しぶりに会う友人といろいろ語らうのは良いですが、しょっちゅう会う人(特に地元の仲間)と頻繁に行くのは時間もお金も圧迫されるので、ほどほどにしておいた方が良いと思います。飲み会における数時間という時間は自分の人生にとって大きな財産なんです。
③ルーティン
抽象的ですが、結構いらない習慣はあると思います。
賛否ありますが、年賀状、お土産、朝礼などは、削れそうなら積極的に削っていきたいというのが正直なところです。
まとめ
大量生産に慣れた現代においては、「手に入れられる物は全部手に入れておけ!」と考えがちですが、そのまま流れにしたがってしまっては、いつまでたってもゆるふわでおしゃれで自分らしい生活を手に入れるのは難しい状況です。まずは余白を作って、そこに慎重に選んだ良い物だけを補充していくというイメージを持つことにより、ブラック社会からの影響を最小限に抑えることが出来ると思います。