こんにちは、えびまよシャンプーです。
再びこの企画やります。今回は1作品だけなので、長めの設定です。暇つぶし程度に読んでみてください。(もちろんフィクションです)
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海老崎25歳。根っからのお嬢様タイプ。1人っ子ですべての親戚から寵愛を受け続けて生きてきた。
実家は名門で、知る限り親戚はすべて早慶クラスの大学出身である。
大手企業の役員クラスの父、専業主婦の母という、かつて理想的といわれたような家庭で過ごしてきた。また、祖父は現役の参議院議員で、ちょっと友達に自慢ができる要素となっている。
褒められて伸びるタイプで、飲み込みも早く、幼少期は多くの習い事をこなしてきた。
具体的にはピアノ、テニス、書道、水泳など。基本的な能力はすべて習得する。
実家が名門であるため、胸の中に何か誇りのようなものも生じ、徐々に負けず嫌いな性格も顔をのぞかせる。
ピアノやテニスでは大会があるたびに入賞し続ける。しかし、1位で無ければ気がすまず、負けた試合の後には泣きわめいて母親を困らせていた。
それでも次の日の朝にはこれからの目標に向かっての心の切り替えが済んでいる。この切り替えの早さは彼女を特徴づける大きな長所と言えるだろう。
名門の中高一貫校にも合格し、順調にエリートの道を突き進んでいたのだが、転機が訪れたのは少し後の話。
大学生時代に本屋でバイトをしていた頃、本棚を整える際、あるコーナーに目を惹かれる。そう、ライトノベルのコーナーである。
数年前にこんな規模のコーナーがあっただろうか。そんなふとした関心から、バイトに役立つかもという前向きな考えで本を読んでみることにした。
手にした本に示されていたのは鋭角な表現、ファン層を絞った媚びない設定。若干意味不明な展開など。
真っ直ぐに生きてきた彼女にとっては非常に刺激的なものであった。そこで彼女の頭の中で1つのパラダイムシフトが生じる。
そう、いつの間にか自分はルールに縛られていたと気づいたのだ。
体裁や忖度、社会が自分に対してこうあるべきだと、言わば見えない押し付けのようなものがずっと自分にまとわりついていたということに気づいたのだ。
ライトノベルの他にもアニメやゲーム、コミケなど自分の知らない世界はまだまだ広がりも持っていることにも気づかされる。各分野で成功をおさめたエリートだらけの親戚から様々なことを教わってきたが、それでも自分の知らない世界はまだまだ存在していたことに気づかされたのだ。
行動の早い彼女は、今現在最も自分の時間や将来を縛り付けていた大学を退学。当然家族の猛反発を受ける。
もともと、親の資金で目黒のマンションに住んでいたが、親の援助も当然途切れたため、思いきって一時的に静岡県内のアパートに移住。そう、それはラブライブ!サンシャインの聖地だからという単純明快な憧れ。
しかし、それこそが自由だと、彼女は確信しているのです。
そしてこれから目指す遠い目標は声優になること。アニメ、ラノベ、声優という世界にどっぷりはまるが、それが自分自身の進む正しい道だということにもはや疑いはない。もともと諦めの悪い性格で、自分はこの道でやっていけるという根拠のない自信もあった。
現在は花屋や漁港、本屋でバイトを掛け持ちしつつ、小さな芸能事務所に所属し、たまにモブキャラ役でアニメに出演できるようにまでなった。
突き進め!海老崎!