えびまよシャンプーのスペシャル自炊クッキング

簡単だけど旨い、楽しく持続できる自炊料理を紹介していきます(o^^o)

みなみけは日常系アニメの世界への突破口

日常系アニメの源流

まさに日常系アニメという作品です。3姉妹がそれぞれ小中高のため、それぞれの学校でそれぞれの展開があります。また、クセが無く初めての深夜アニメでも非常に観やすい内容になっています。 

f:id:inu_hamster:20171119184817j:plain

Copyright © 2008-2018 KodanshaLtd.

 

小中高それぞれの友達の縦関係のつながりも生まれる画期的なシステム。
 
3姉妹だけで暮らしているので、何かあったのだろうか?と伏線の存在を一瞬想像してしまいますが、安心してください。特に何も起こりません。何か理由があったかもしれませんが、覚えていない程度のことです。気にしたら負けです。
 

「何も起きない」が良い!

私たちは何も起こらないことを期待しています。現実社会において、予期せぬ出来事というのは往々にして嫌なことばかりです。

会社でトラブルが起きたらどうしよう、親が倒れたらどうしよう。そんなことに冷や冷やしながら日々を送っています。

 
困難や苦境を楽しめという人たちもいますが、そんな人間はごく一握りです。楽しめと言われても無理なものは無理なのです。私たち意識低い系ゆるふわ系はそこまでのアドレナリンを放出できません。
 
素晴らしい組織の中枢を担えば、日々起こる出来事も楽しめるのかもしれません。が、平均的な組織の末端であれば、上からの指示と客に挟まれ、苦しい思いをするのが基本です。でも、これ自体は当たり前のことですし、それが社会というものですので、このことに対して不平不満を言うつもりはありません。
 
一方、みなみけの世界では基本的には問題が発生しませんから、あえて次女の夏奈等が自発的にトラブルを引き起こしています。こちらでは、トラブルは楽しいものという視点ですね。

f:id:inu_hamster:20171119211502j:plain

Copyright © 2008-2018 KodanshaLtd.

 

思い返せば学生の頃はトラブルを起こすような、ちょっとおっちょこちょいな人が愛されていたような気がします。何か楽しいいたずらを起こせば、学校の殺伐とした空気を何かと和ませました。最も、悪意がある和ませ方はダメですが、社会科のテストの回答欄に芸能人の名前を書いたり、先生にあだ名をつけたりするのはささやかな楽しみでした。
 
社会ではこれが逆転して、自由度は一気に下がります。おっちょこちょいな人は飲み会では活躍できますが、仕事では、人柄の良いほど上手く利用されてしまう傾向があると思います。社会は競争によって成り立っている部分が大きいため、しょうがないですが、何だか辛い気持ちにもなります。
 
みなみけを観れば、良いトラブルは本来はあるべきだと気付かされます。これは精神的に大変良いことだと思います。
 

日常系アニメ好き

日常系アニメを愛していれば、素直に1話からすごく面白いと感じることが出来ますが、こういうのを観たことが無い人にとっては、やはり一瞬ためらうかもしれません。

 
何といっても、メッセージ性があまりありません。映画やドラマでは観た後に、人生における教訓とか、大きな知識を得るという部分があります。深い映画・ドラマは、時間をとって、一気にじっくり鑑賞するのが基本だと思いますが、正直、例えばブラックに近い企業で働いている人間にとっては、こういう趣味はなかなかハードルが高いです。
 
本当に映画やドラマが好きであれば、ストレス解消になると思いますが、そうでない意識低い系にとっては、ストーリーを集中して観たり、感動することによりエネルギーを吸い取られるようなイベントは避けたいところです。
 
深夜アニメをあまり観たことの無い人にとって、みなみけの観やすいところは、「萌え」だとか「バブみ」とかいった要素が少ないというところだと思います。アニメ感が強すぎないので、キャラクターによっては「こういう人現実世界にもいるんじゃないかな?」と思うこともあります。メイン、サブキャラ共に一部を除いて、何とも言えないリアリティがあります。
 
深夜アニメに特徴的な「萌え」や「百合」や「早口」が少なく、無添加。昆布だしの混じりっけないだしに、白みそを溶かしたお味噌汁ような優しい内容のため、深夜アニメが初めての人も楽しめます。ここからアニメの世界に飛び込み、いずれ、さらにジャンキーな味にもチャレンジしていくのがいいと思います。最終的にはすぐにニンニク野菜マシマシになっています。
 
また、みなみけでは個人的には三女の千秋がツボです。

f:id:inu_hamster:20171119210103j:plain

Copyright © 2008-2018 KodanshaLtd.

 

淡々とした口調で人をののしったりする一方、子供っぽさも残っています。
なんか一瞬、どこかに居そうな気もしますが、以外とナチュラルにこの感じを出すのは難しいと思います。一歩間違うと性格悪く見えてしまうという危険性もあります。
 
純粋にわがままで、寂しがりで、でも軸がある。この魅力はみなみけ限定です。
 

アニメ制作は紆余曲折

1期、2‐3期、4期で制作会社が違うというのもみなみけの話をする上では欠かせないポイントです。

 

作画が大きく変わり、私たちは翻弄され、我を見失う時期もありました。漫画は安定感抜群ですが、アニメはコントロールが定まらず、デッドボールと言って良いような回もありました。

 

2期は特に意見が割れるところです。1期の柔らかい感じがちょっと無くなり、若干切ない感じのストーリーが出てきたりしたのです。個人的に全くNGというわけでは無く、良さもありました。特に最終回は感動しました。

 

3期も2期と同じ制作会社でしたが、やや1期の雰囲気に戻った感じがあります。やはり1期がそれだけ良かったということでしょうか。

 

また、4期はまた別の世界です。制作会社がfeel.という、好きな会社だったため、嬉しい限りでした。(かなめもまよチキ、パパ聞きなどの制作会社)

良い意味で1~3期に引きずられず、feel.の良さがすごい出てる感じ。やはりキャラが可愛らしいです。

 

どれが好きかは人によりますが、ややストーリーが混入している2期以外は日常系として楽しむことができます。

 

 

いろいろありましたが、漫画がまだ続いているので勇気づけられます。5期を期待していつまでも待機したいと思います。