こんにちは。えびまよシャンプーです。たまには、ほのぼの系でなくブラック感満載のアニメを紹介したいと思います。
美少女バトル×ダークネス
こういうアニメは本当に落ち込んでいる時に観ると心に染みます。
何というか、全部思い通りにいかない感じ。人の心の悪しき部分をえぐるようなストーリーです。
ヒロインはかなりいい人ですが、その優しさを受け入れてもらえない世界に葛藤し続けます。むしろそこにつけこまれます。
悪い人がいっぱい出てきます。しかし、ストーリー的には一概に責められないというか、彼女らも一生懸命という感じです。
生々しい生活感
序盤では、みんなバリバリの魔法少女といった感じで登場しますが、それぞれ元から魔法少女だったわけではなく、今までは普通の人間として暮らしてきました。
小学生から主婦まで、かなり多様ですが、特別な才能があるわけでもありません。こうした背景が日々の戦いの中で、にじみ出てくる感じが生々しくて良いですね。
イメージとしては、匿名社会の混沌とした雰囲気を魔法少女同士の関わりで表現した感じです。現実世界における交友関係とは全く別の目的のために関わり、目的を達成するために協力したり、戦ったりします。基本的にはこういうドライな関わりあいを通じて、頑張るわけですが、キャラクター同士がお互いの背景というか生活感を感じてしまうような場面もあり、そんな時に、怖さというか、知らないほうが良かったと気持ちになります。
思うに、完璧な人間など居ないというか、みんな心の片隅に闇を抱えているような感じ。これは、私たちも同じです。もちろん外の世界ではみんな取り繕ってスキが無いようにふるまっていますが、まほいくの世界においてそんな遠慮はありません。というか、そんな体裁を気にすることのできない状況に追い込まれています。
相手を気遣って、自分の本音を隠すなんていう機会は社会でも学校でもたくさんありますが、そういう瞬間には本当の自分は存在せず、自由とは言えない状況です。反町隆史が昔歌っていました。
人を騙したり、逃げたりというのも自分のどこかに必ずあります。それを全部出す人は子供、またはヤバイ人ですが、それが普通の人から不可抗力的に出てしまったときは、一瞬輝きを放つような気がします。
そういう瞬間、キャラクターが放つ雰囲気が現実社会の人間以上に人間らしいというのが魅力です。カイジぐらいみんな追い込まれています。
一方、私が特に好きなのはこの人。スイムスイムです。
感情がほとんど無いような感じで、闇が深いです。根は悪い人では無いような気がしますが、何というかダークネス。子供っぽい部分がありつつも、何を考えているか分からない分、怖さをあおります。
表情はあまり変わりませんが、無邪気に戦う感じ。見どころが多く、注目のキャラクターです。
仕事終わりの消耗した心に染みるブラックコーヒーのようなアニメ
意識低い系、ゆるふわ勢の私には、刺激が強いんじゃない?と思われそうなものですが、意外とそうでも無いんです。
特に、深く落ち込んでいる時におすすめです。落ち込んでいる時には明るい曲を聴いたり、明るいストーリーを観るのが多数派だと思いますが、私はどちらかというと暗いストーリーを観る傾向があります。
性格がちゃんとしてないのかもしれないですが、気持ちが沈んでいる時に明るいものに触れると逆にイライラしてしまいます。元気になりたいけど、それどころじゃないんですよという感じ。冷静なって考えて、無理に元気になる必要もないかな。と思ってしまいます。
そんな時は「ぼくらの」や「まどマギ」を観てきました。空気感は近いものがありますが、またちょっと新しいというか、ずっと完全に同じルールというわけではありません。
あまりネタバレになりそうなので言えないですが、いろいろ飽きさせないような工夫が凝らされています。
正義が勝つわけでも無いし、悪が勝つわけでもないし、強いやつが勝つとも限らない。
キャラクターが多く、個性が多様なのがまほいくの大きな特徴です。
いろいろな性格があっていろいろな思惑があるわけですが、なかなか上手くいきません。そもそも魔法少女になる前の人生が上手くいっていないキャラクターが多いため、救われません。
こうした背景から、可愛げだけで無く、ちょっとカッコいいという感じが出てきます。
また、今更ですが、魔法少女の概念はだいぶ変わりました。最近の魔法少女は主に20~30代男性が対象です。
仕事終わりに何でこういうのが心に染みるかというと、裏切りとかいろんな感情が表に出ているからだと思います。心の奥には誰にでも、表に出せないような極端な感情をもっているものだと思います。
私たち社会人は正しいと思っていても、過度な発言はできません。これは、しょうがないこと。しかし、思っていても言えない正論はいっぱいあります。こういうことを魔法少女がはっきり言動で示してくれることが清々しい。しかも、有名声優がそれを言ってくれるんだと思いながら観るのが私の歪んだ楽しみ方です。
職場とか学校で嫌なことがあった時は、まほいくを観て一旦自分の心の闇を見つめましょう。現実社会とリラックス深夜アニメタイムをしっかり分けることで、ストレス量コントロールするのも1つの手です。