こんにちは、えびまよシャンプーです。いきなりですが、人間はどうしても今一時の感情で動く動物です。頭では分かっているのに合理的な判断が効かないのはなかなか辛いもの。ボーナスは気づいたら底をつきますし、あまりこだわりの無い飲み屋で必要以上に散財をしてしまいます。
しかし、私が提唱している節約重視な「スモール節約ライフ」においても、生活を豊かにすることを最大の目標としているため、極端に我慢をすることは避けていく必要があります。
今の生活環境や時代、将来の可能性を踏まえて、我慢をしないちょうど良い判断をするのは、かなり難しいことなので、実際多くの人はその時々の勢いで判断してしまう傾向があると思います。
政府は消費を促すように、各種制度を取りそろえていますが、消費することが今現在の私たちの豊かさに直結するものではありません。もちろん経済の活性化は全体的な目標ではあります。経済が回れば給料も良くなると言いますが、私たちにとっての順番は、給料が良くなったらものを買うという流れです。
そんな素人的な考えを書きましたが、いずれにしても、会社等の仲間等、周りの流れにしたがって、あまり考えずに、同じような価格帯の家や消耗品を買ったり、店員の口車に乗っかって勢いで豪快にものを買ったりするのは危険だと思うんです。
少子化は着実に進んでおり、働く世代は徐々に少なくなり、大量生産・大量消費には限界が訪れます。ほしいものを手に入れて、やりたい事をやるという豪快でバブリーな生活はやがて難しくなりますので、これからは本当に必要なものや趣味を厳選していく必要があります。
多くの人は本当はファッション誌で見るような北欧モダンな洗練された家に住み、フランス人のように少ない服でおしゃれに装いたいと考えていますが、実際にはほとんどそれが出来ません。気づいたら家は親世代と同じような、生活感&もので溢れる空間になっています。
生活を変えるのは簡単ではありません。周りの魚は止まっているように見えますが、実は私たちが泳いでいる川はかなり流れが早いのです。みんな同じスピードで流れされているので流されていることに気付けません。
この川を抜け出し、より合理的な川に移り住むためにはかなりのエネルギーが必要です。群れを抜け出す勇気と用水路を通って別の川に向かう綿密な計画を手に入れるためには自分の置かれている現在位置を少しずつ把握した上で方向転換をしていかなければなりません。
この記事では、わたしが衝動的に手に入れたいと思ったけど、やっぱりあきらめ、それでいて後悔しなかった物事を紹介していきたいと思います。
就職
私が行った大学はそれなりのレベルでした。
でも、まわりの皆はどんどん大企業に就職していき、バリバリ働いて年収1,000万の人も珍しくはありません。
しかし、私はあきらめました。明確な目標を持って果敢に一流企業にチャレンジして行くのは称賛されるべきことですが、良い大学に行ったからレベルの高い会社に行かなければいけないというルールはありません。
一度しかない人生ですから、プライドだけで背伸びをするのはちょっと違うと思うんです。もっと自分の欲望に忠実になるべきです。これは本当に思います。
私もプライドを捨てて、三流といえる、頑張れば誰でも出来そうな職業に就きました。給料は安いですが、余剰な時間はありますので、ブログを書くことが出来るようになりました。ブログは投稿するのに打ち合わせも稟議もないので楽です。まあ、PVはあまり増えてませんが。。
家の購入
これは非常に悩みました。若いうちに買えば35年ローンを組め、物件の選択肢も広がりますので、すごくせかされる気持ちになります。私は数十ぐらい物件を見に行ったのですが、探しながらも何だかもやもやしていました。
一生住みたいという気持ちとローンに縛られるという苦痛を天秤にかけたときに、はっきりとは傾きません。また、多くの地域では今の日本でこれから土地の値段が上がるという想像がなかなか出来ないのです。
むしろ、今月々12万ぐらいのローンを確定してしまったら、ローン半ばになったあたりの社会では、8万円ぐらいの家賃で同じレベルの家に住めるような相場になっているのかもしれません。
実際、私は2年間家を探してましたが、探している間にあれよあれよと値段が三分の二ぐらいまで下がってしまうところもありました。超怖いです。
家を探している際に感じたこととして、住宅購入は紛れもなく大きな投資行為です。将来の自分の資産の大部分を事前に確定するビッグイベント。数十年後の自分の行動も、この投資により左右されます。
となると、自分が自信を持って、「ここは価値がある!」といえる物が出て来ないならいっそのこと買わないという選択肢もいいんじゃないでしょうか。
住宅は株式のようにちょっとだけ保有するという選択ができませんから、無理に周りに合わせて買う必要はないと思うんです。
また、家を探し始めると、いつの間にか、不動産屋や家族と相談するうちに、家を買うことが当たり前かのような錯覚に陥っていきます。結婚して家を買って車を買って。。というのは固定観念です。自分に必要無いと言えるものは、かなぐり捨てて構わないんです。
ちなみに私には早期リタイアして伊豆半島に移住するという夢があります。
その他(車、高級スマホ、クリーニング代)
いつの間にか社会は、私たちのお財布からお金を抜き取っていきます。そのセールススキルは流石としか言い様がありません。
ものを買うという行為がどんどん簡単になっていき、さらにテレビ、家電量販店、アパレルの研ぎ澄まされた宣伝に惑わされ、消費は際限なく増えていきます。我々は生活を豊かにするためにも強い気持ちを持って節約に取り組むべきなんです。
そのためには、本当に必要なものだけを厳選していく身につけていかなければありません。すべてを否定するわけではありませんが、この3点は無理して他人に合わせる必要はないでしょう。
まず、車の所有は相当な出費になります。すごい車に詳しくて大好きだという人や田舎暮らしで車が無きゃ生活できないというなら、もちろん必要ですが、そこそこ電車が走っている街に住んでいるのなら、まずは電車という選択肢を第一に考えた方が良いと思います。
また、遠出をするなら最近拡大してきているカーシェアという手段があります。車を持つのは憧れだし、正直かっこいいと思います。人を送り迎えできたり、見せ場も多くなります。
しかし、生活費を切りつめてまで買う必要は正直ないというのが個人的な結論です。あるに越したことはないですが、車を買わなかったことにより余裕が生じたり、美味しい食べ物を食べられたりすることを考えると、車の所有という選択肢を勢いで選ぶのは合理的でない可能性があります。
また、高級スマホは本当に高いです。海外旅行にいけるレベルのお値段。
10万円ぐらいする商品もありますが、携帯会社はキャンペーンなど、複雑な仕組みを構築して巧みに高い商品を買うように誘導します。
しかし、いくら安く見せようとしても、最も大事なのは本体料金です。割引とかでいくらお得に見えても最終的に我々の負担として最大の指標となるのは合計支払い金額なのです。
さらに、通話料金+データ通信料も格安のものなら月々1,000円近くまで下げることが出来ます。大手とは圧倒的な差が生じています。
個人的には、店舗をもっておらず、CMもやっていないような会社が安くなる傾向があるように見えます。バリバリ宣伝をしているところは結局、利用料のどこかにこのツケが回ってきます。
クリーニング代もばかになりません。ワイシャツ、スーツ等。お店で洗い続けると月々数千円持っていかれます。また、いちいちお店に持って行くのもなかなかの手間。休日にわざわざこのために出かけるのは面倒くさいものです。
バリバリ一流企業で出世競争を繰り広げているなら、武器として身だしなみは大事だと思いますが、そんなに一流じゃない場合はウォッシャブルスーツとか形態安定シャツを家で洗濯するだけで十分だと思います。
イオンとか西友ではお手ごろ価格で販売されています。一生働くつもりがある会社ならこだわりをもって身だしなみもきっちりするのがモチベーションにつながるかもしれませんが、いずれ今の状況から抜け出すことを考えているなら、割りきってコストカットに取り組む気持ちが大事です。
まとめ
ここまで散々、消費意欲をそぎ落とすようなことばかり書いてきましたが、「とにかく全部買うな!」というような極端なことを言うつもりはありません。
物事を手に入れるという行為については、合理的な裏付けが不可欠ということなんです。
よく、ローンを組んだ人が、「ローンを組んだことにより、もっと稼ごうというモチベーションに繋った」と言っていますが、極端な話、これは自分の消費行為を後付けで肯定しているようにしか思えないんです。
本当に買い物が成功した場合は、当初予定していた効果。例えば、資産価値が上がった、使用頻度が多くレンタルより安くあがった、長持ちした、等々の成果があがって初めて言うことが出来ます。
買い物を失敗した時には、「まあ減るもんじゃないし」とか「いつか使うかもしれないし」のように、無理矢理自分を正当化してしまうと、また同じ間違いを繰り返す可能性が高くなります。
一瞬、ものがほしいという気持ちが生まれた時には、面倒くさくても、買った後のことをイメージすることで、それを手に入れることを諦めるという選択肢を考えることが非常に重要です。
あきらめることにより、お金や時間に余裕が生まれ、本当に必要なことが見えてくるのではないでしょうか。