えびまよシャンプーのスペシャル自炊クッキング

簡単だけど旨い、楽しく持続できる自炊料理を紹介していきます(o^^o)

花咲くいろははハイブリッド波乱万丈青春物語

こんにちは。えびまよシャンプーです。今回のアニメは時間があるときに一気に観たい作品です。

 

初回を観ると、一見学園系の恋愛ものなのかなという感じがしますが、しばらく観てみると、一気に違う世界に変わります。ジャンルとしては旅館もの。旅館を中心に働く人々が描かれています。

 

アニオタ感は薄めですが、リア充的な青春物語というわけでも有りません。
 
リアルに寄せてきている、TVドラマに近いような、ちょっとサバサバした人間関係のものは、アニオタ的には敬遠されがちなのかな、と私は思っています。一瞬だけこのアニメもそうなのかなと警戒しがちですが、実際に観てみると、キャラクターの主張や好き嫌いがハッキリしていて、がっつり深夜アニメ系です。
 
個人的には日本映画的な、ハッキリとセリフの聞こえない、雰囲気満載の映画やドラマも好きです。一方、深夜アニメは人間関係におけるハッキリした意思表示があります。仕事帰りにグロッキーな状態では奥深い作品を観ていると寝てしまいがちですが、花咲くいろはのような深夜アニメはうざいぐらいに人間が主張するため、内容がドカッと脳に入ってきます。ヒロインの緒花が元気でうるさいので、寝そうになっても起こされます。

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一番手前が緒花です。
 

①高校生なのに学校ものじゃない!

 
このアニメのメインステージは旅館で、学校のシーンはサイドメニューです。このあたりはちょっと珍しいポイントです。
ヒロインを含めた高校生3人が、同じ旅館で働いています。彼女らが置かれているのは中々の過酷な労働環境。
旅館での仕事は古い文化だなあという感じです。お客様第一なところや、完全分業制というやり方が定着しており、従業員同士も何だか距離感があります。
でも、お堅い設定なので、逆にヒロインらが生き生きとして見えます。相対的に緒花がちょっと生き生きしすぎな感じに見えますが。。
 緒花は人の心に土足で入り込んでくる感じのタイプ。言っていることは正論ですが、デリケートな人間関係に火を付けてしまうところがあります。
 
とは言っても、緒花はみんなが幸せになれる人間関係を強引に目指していくため、アニメを通じて結構勇気を与えてくれます。

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制服はこんな感じ。旅館勤めとの二刀流です。
 

②キャラクターについて

 
初回からかなりギスギス感のある人間関係。さらにみんな我の強い性格です。
キャラクター同士がうまく噛み合わないのはこのアニメのポイントで、最初はみんな仲が悪い感じですが、これをどう雪解けさせていくのかという期待も感じさせる流れになっています。
 
そんな中で何名かピックアップしていきます。
 
民子はツンデレ
意識高い系で人との関わりが苦手というキャラクターです。
自分にも他人にも厳しいタイプ。

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緒花とはケンカばかりですが、厨房の先輩に好意を抱いている様子です。
個人的にはちょっと「ツン」が強すぎて、一瞬引いてしまいますが、意外と繊細さも持ち合わせているというのは魅力的です。
 
圧倒的存在「女将」
このアニメのキープレイヤーと言っても良いお方です。

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ただ、アニメを最後まで観るにあたって、序盤ではこの方の振る舞いには我慢しなければなりません。
従業員に対して普通に暴力を振る鬼軍曹。社畜にとっては精神的に良くないので、正直最初の方は辛いです。
しかし、徐々にこの人の過去とか、心の奥とかが見えてきて、キャラクターに味が出ていきます。
深みのある人間性に段々惹かれていくので、不思議です。
 

③駆け抜ける青春っぽさに満たされる

 
作中の旅館の仕事はブラックそのものですが、何故かみんな生き生きとしています。
みんな好きで仕事をしていて、嫌なことがありつつも前向きに頑張っています。ただ、現実ではこう上手くはなかなかいかないものです。
 
会社と自分とはある程度距離を置くのがここ最近のトレンドですし、1つのことにこだわってやるよりも、状況に合わせていろんなことを柔軟にやっていかなければならない時代になってきています。
 
1つのことにとことん打ちこめるのは、ごく一部のスポーツ選手、音楽家や研究者等です。しかし彼らもずっと専門でやっていけるとは限らず、引退や、専門分野におけるブームの終了というのはいつか来るものです。
 
一方、花咲くいろはに出てくるキャラクターは年代、性別こそ様々ですが、皆、今の一瞬を必死に生きているという点においては同じです。社会でいろいろな物事に追われる我々にとってこのアニメは、一瞬であっても何か1つのことに打ち込む美しさを思い出させてくれるきっかけとなってくれます。

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そんなみんなの熱が旅館を中心に渦巻いていて、まるで部活のように盛り上がっています。正直、これはアニメだけの話で、現実はもっとどろどろしていると思いますが、きれいなストーリーを観るとちょっと心が洗われます。私は気分が落ち込んだ時はどちらかというとダークファンタジー系に手を出しますが、気分が回復している時はこういうアニメを観るのも結構支えになります。
最終回もそんなみんなの青春にふさわしい仕上がりになっているため、きっと爽やかな気持ちで楽しむことができると思います。